「すみっこ好きっ子からの脱却」
どうも最近、クリストファーノーランの映画「インターテスラー」を観て、色々と突っ込み所やあーだーこーだ言えたりする作品だなといい意味で思ったり、個人的にはどストレートで、しっかり逃げないで作ってくれて嬉しいなと思った、青々キリコです。
■すみっこ。
すみっこって安心しますよね。
何かの席でも、部屋とか、ソファーとかどんなとこでも、すみっこが空いてたら、本能いやミトコンドリアレベルで行きますよね。
自分のテリトリーとして守られてる感じがね高いから。
真ん中だと、人目が気になったり、ゆっくりと自分のペースでいられない感じがしたり、フリースタイルでバトルしなくちゃいけないかなって思っちゃいますよね。
僕もそうで、「とりあえず隅っこで」、居酒屋とかで「とりあえず生で」と同じです。
ただ近年、少しそれにたいして疑問を抱いてたんですよ。
確かにすみっこは好きだし、落ち着く。
安全圏。
何かをやる時、石橋を叩くのも大切、でもある時は、リスクを背負って行かなければならない。
そのリスクは自分自身を必ず成長させてくれると。
もっと成長したい、プレーの幅を広げたい、パスだけじゃ世界じゃ認めてもらえない、「得点」、点を取って初めて世界で認められ、チームメートからの信頼、サポーターから愛され、相手には脅威となる、と。
「すみっこ大好きっ子から、ど真ん中大好きっ子へ」
言葉で言うのは簡単です。
それを行動に移し、失敗を繰り返しながら。
そう意識して、今、現在、まだまだ未熟だし、世界のトップクラスのプレイヤーと言われるまでにはなってない。
ただ明らかに僕は変わった。
今まで、椅子が横に5つあったとしたら、やはり一番端に座ってた。
だけど今じゃ、全部空いてたしても、あえて真ん中に座る。
後から来た人に「なんで?」と思われてるかもしれない、そんなことはどうでもいい、自分のプレーをいかにアピールするかそれだけ。
昨今、日本、札幌でも、「エスカレーターのどちらかを空けて、歩ける的な感じにする問題」があります。
札幌だと、右側を空けてますね。
個人的にそれについて思う事はあるのですが、それはまた別の機会に、ただ現場とトップとの差が激しいということですね。
「右を、左を・・」
日本人的ですね、世界じゃ全く違う、そして僕も。
僕はエスカレーターも真ん中にいます。
左じゃない、右でもない「真ん中」。
冷静に観ても、邪魔になる。
そう邪魔、だからこその真ん中。
それが、リスク。
ファールを獲られるかもしれない、でもそのくらいの覚悟がないとビッククラブではベンチにも入れない。
勿論、ブーイングもある。
それに負ける自分もいる、そんな時はおとなしく、左側に寄って、ファァ~とエスカレーターに身を任せる。
右だと、やっぱり後ろからの殺気、いや殺意に近い気配を感じるから、みんなと同じにするように。
基本、そんなマッタリと乗りたいから。
まだそれだけだということ。
後は、お店。
例えばちょっと個人的で個性的な、雑貨屋さんや服のショップとかね。
おそらく、すみっこ大好きっ子達は、やっぱり中に入って、端の棚なり商品から見ていくと思うですよ。
初めて入った店とかね。
ちょっとづつ見て行って、真ん中辺に展開してあるディスプレイとかに向かう。
ショップの真ん中辺というのは、商品の展開の仕方で変わるから一概に言えないけど、今までの僕だったら、とりあえず端の方、壁側とかね。
だって緊張するもん。
でもみたいからさ。
今はそうじゃない、そういう小さ目のショップに入ったとしても、ど真ん中を歩いて、真ん中から、全てを見渡していく。
さも、常連客のように。
ゆっくりと、この時、一瞬スローモーションになる時がある、それはもうその店の戦術を把握したと。
そうくるなら、こう行くぞと。
「視野」
特にボランチだと、それがないとやっていけない。
店員さんの目線がチラリと。
「こいつちょっと違うな」と。
そのくらいが丁度いい、真ん中から店中を見ることによって、どんなモノがあるか早く気づける。
そして、あれいいな、でもお金ないから買えないな。
すぐ店を出る。
相手に裏を取られないように。
その判断がすぐ出来るようになる。
一部の例を挙げたけど、こんだけの利点があり、「いつでも自分が主役だと、試合を決定付けると」。
ただ自分もまだまだ。
すみっこ大好きっ子の良さももちろんあります。
ただそこに甘んじてるだけだと、ワールドカップで、まだまだグループリーグ突破すら難しい。
今こそ、すみっこ大好きっ子のみんな、真ん中へと。
少しづつでいい、クラブで端っこで酒飲みながら揺られてるのもいいけど、フロアのど真ん中で、揺られてみる。
今まで感じられなかった、お酒の味になるかもしれない。
地下鉄などの列車等の席も。
空いてる所のど真ん中に。
そしたら、その両側にコブクロの二人が座るかもしれない。
でもいつでも、すみっこは受け入れてくれる、どんな時も。
はぁ・・となった時はすみっこへ。
僕も今、部屋のすみっこの方で、これを書いてます。
すみっこ大好きっ子から、すみっこ大好きっ子のみなさんへ。
よりよい「すみっこ」を。