「映画を観て泣いた事がないのは」

映画、泣いた事がないんです。

ちょこちょこ、そこそこ観てはいるけど、観た本数がどうだとかどうでもいい、映画好きで観てきて。

自分でも理由は分かってる部分はあって、

映像、短編映画とか作る上で、何か見つけてやろうとか、ここがどうであーなってとか知りたいから、客観的にみちゃう。

今は、あまりないんだけど、そんな癖がついてるのもあるし、特に映画館だと、映画を観てるその自分を観て通して映画を観てる感覚があって。

当たり前に、そんなのなく面白くて映画に入り込んで、最高だったなとかもいっぱいあって、でもどんな映画でも、まだ。

ただ、涙がこぼれそうにって映画はやっぱりあって。

それは邦画だね。

一番、あらゆる状況がわかるから、住宅地も食べてるご飯も、それがどういう状況なのか当たり前にわかるから、グッと来る。

その中の一つは、

       ジョゼと虎と魚たち 特別版 (初回限定生産2枚組) [DVD]

好きな方も多いと思います、なんとも言えない僕も好きな映画です。

ただ涙がこぼれそう、というポイントが自分でも分かって、

「男の涙」

これに惹かれて泣きそうになる、自分も男だからというのと、なんだろうね。

やっぱりまだまだ男は泣くのを我慢する的なのがあったりするからだと思います。

だから、ラスト、妻夫木君。

観てて、あっ泣きそう、涙でそう!って思って、思っちゃって。

そしたら、また客観的になって、結局泣きはしなかった。

大好きなラストには変わりなく。

ただ、あっ、自分、泣けそうってなった作品。

もう一つもそう邦画で、

       クロエ デラックス版 [DVD]

映画「クロエ」

ボリス・ヴィアンの「日々の泡(うたかたの日々)」をモチーフにして、出演は永瀬正敏ともさかりえさん、後、今は映画「野火」が話題の塚本晋也監督も出てて。

これは色んな意味で、自分にとって特別な映画。

でもあるし、あぁと、初めて映画で泣きそうっていうのを実感した映画。

この映画の、ともさかりえさんの演技がとんでもなくて、なんて凄い人なんだろうと思いました。

それだけでも価値があるし、ボリス・ヴィアンの「日々の泡(うたかたの日々)」ってトコもだけど、自分がとにかく好きな映画、むしろ嫌いな人もいるのかも(ボリス・ヴィアンの何かを期待し過ぎると)

ラスト。

ラスト。

永瀬さん。

ヤバいと思ったもん、映画で泣くとかそんな兆候を自分で感じたことなかったから、なんか意味ないんだけど、どうしよ!とか思ったくらいに。

でも涙はこぼれなかった、後数分あったらとも思う。

ほとんど一回観た映画ってまた観ることが少ないんだけど、これは何度も。

そんな。

本、小説、ノンフィクションとかだと何度も涙がこぼれたりはするんだけどね。

ただ年齢重ねて、おそらく、今、揺さぶられると結構簡単に泣くんじゃないかと思うんです。

ただ、今度は、映画観れなくて。

SF的とか世界観が大き目の映画、人が生きる日常から離れてる映画だけなんとか観れてて。

レンタルでも、一昨日かな、

      アデル、ブルーは熱い色 [DVD]

映画「アデル、ブルーは熱い色を観たい、と思いながら、結局ほかのボンヤリみれそうな映画借りて。

全然、この映画だけじゃなく、観たい作品、観なきゃいけない作品がもう随分と溜まってるんだけど、ほとんど観れてない。

 

苦しいよ。

映画が観れない、泣けない事では全くない。

苦しいって、ブログで書けるようになった。

苦しい。

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