新作映像up『8mmFilm映像 そこは札幌(2002年過ぎ)』

 

 ※画質 HD720pで観れます

青々キリコ。8mmフィルムの映像。

2002年過ぎからの数年間、自分が撮影した札幌。

結構、アーティストのPVなどでも8mmフィルムの映像使われたりしてます。

なので結構、観たことある方は多いと思いますね。

映画、現在はデジタルが多かったり、

一眼レフのカメラの動画撮影機能自体でとてつもなくいい映像が撮れちゃうので、ドラマや映画、CMでも使われたり。

それでも映画は「35mmフィルム」使ったり、使いたい人が多いんじゃないかと。

次に「16mmフィルム」、これもとんでもなくたまらない質感で素晴らしいんだけど、相当な覚悟がないと個人とかではお金がかかるのでなかなか撮れないですね。

で、この「8mmフィルム」、「~mm」はフィルムの幅ですね。

8mmフィルムは昔というか、1960年代、70年代くらいに、今でいう家庭用のホームビデオ的に使われてたり、自主映画作ったり、アニメーションなどもですね、使われてました。

今でも、おばあちゃんとかおじいちゃんちにあるわ、という方もいますね。

80年代、90年代は「8mmビデオ」とかになり、2000年というかPCで簡単に編集できるようになったりと環境が一気に変わって、デジタルが主流になって、というざっくりな流れだと思います。

元々、僕が高校生くらいの時に、

「映画とテレビってなんでなんか映像が違うんだろう?」

とボンヤリ思ってたのです。

惹きつけられ方が違うし、TV薄いなという感覚で。

そんな中、当時、「世にも奇妙な物語」の次の「ifもしも」という番組。

これもタモリさんがストーリーテラーで、オムニバス、ただ「選択で結末など変る」というコンセプトでやってました。

その中で、岩井俊二の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』という作品が放送されたのです。

それをたまたま観た時、「テレビなのになんか映画?っぽい?」

と衝撃を受けて、なんで?なんで?と。

同時に、作品内容がたまらなくて、一体なんなんだ?と。

そこから映画をたくさん観るようになり、その岩井俊二のTVドラマなのに映画っぽい、理由もわかって。

映画観てると、素晴らしい映画ももちろんだけど、糞みたいな映画もいっぱいあって、あれ?自分で撮れるんじゃない?と思ったのが作るきっかけになりました。

まだその時、ビデオと8mmが主に使われてて、札幌で映画を作るサークル的なのに入った時に、人生で初めて「8mmフィルムの映像」を観て、すぐその質感、荒い、荒いんだけど奥行があって、映写機やカメラ、それらも新鮮で、僕にとって特別なものとなりました。

ただ実際、8mmで撮るとなると、フィルム代+現像代(現像するんです、なので写真と同じで、個人で現像したりする人もいました)

お金がなかなかかかる、それよりも「編集がとんでもなく大変」

それに尽きました。

8mm自体、やっぱり特別に好きな人は多くて、札幌で映写機やカメラ、編集の機材を売ってる所があって、そこによく行ったり。

一度、友達と遊びで、「10分の適当なストーリーの映像」を8mmで作るとなって、たった1万円ちょいくらいかかって、昔と同じ手順で編集し作品にしました。

その時に、「もう2度と8mmで編集しない」と決めましたね。

図工的な手作業、ただでさえ不器用ななのに、もう細かくて、一コマ一コマ、クルクルと機械を回しながら見て、切って、テープでくっ付けて、フィルムは一本何メートルかあるから、それが部屋にワサー!!って山盛りになったり、一体いつまでこの作業をやるんだろうと思いながら、たった10分のしかも友達とのくだらない映像を作りました。

デジタルにして、PCで編集することも出来たのですが、一度はフィルムを実際に切って、テープで張ってとやりたいと思ってたので。

でも本当にもうやる気はないですね、わー!!!ってなるもん。

だから、60年代や70年代、年代問わずとも言えるけど、デジタルの撮ってすぐ観れてとか、お金のかかり方が段違いだから、その年代で8mmや16mmで映像、映画なり作品を作ってた方はやっぱりそう簡単に撮り直し出来ない、その緊張感やエネルギーはとてつもなかったと思います。

それは作品に反映されて、ホントに凄い作品が多かったんだと。

それと今とまったく単純に比べる事も違うとも、もちろん言えるから、今は今で凄いしね。

ただ、思う所はとてもあります。

現在、扱ってた富士フィルムで、8mmフィルムの生産終了、現像も終了しました。

一部で現像などやってたりするみたいですが。

そう簡単にもう撮影は出来ない状態で、ただただ悲しく。

この映像をアップする時に映写機で撮ったフィルムを観ても、たまらない感覚になって、同時にその時の思いもデジタルより強く残ってて。

なんともいえない感覚に。

そんな「8mmフィルムとその映像」。

 

※数本のフィルムからざっくり選んで、そのままな感じです。
簡単な方法でデジタル映像にしたので、映写機で実際に映し出したモノより、鮮明度、発­色、明暗は少し悪い弱いです。
実際の8mmフィルム映像は上映会をする時に観てもらえればとと。ただ質感などはこの­映像でも感じられると思います。
自分の映像制作の大きな原点の一つです。

HP・・「青々キリコの場所」

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